もっと詳しく!はんだ付けを学ぶフラックスの役目と種類
フラックスを使いこなして、はんだ付けの達人に!
Step1
フラックスとは?
フラックスは、はんだ付け促進剤です。
はんだ付けは、接合させる金属の表面に異物や酸化膜があるとうまくいきません。そこでフラックスを塗布し、最適なはんだ付けに導きます。
フラックスは、はんだの中に入っていたり、別途塗布したりするタイプもあります。
電気関連の場合
電気関連のはんだ付けは、通常、はんだの中に入っているフラックス(ヤニ)で充分です。しかし、はんだの拡がりが悪い場合は、写真のように別途フラックスを塗布します。
鉛フリーはんだは、その特性から元々ぬれ拡がりが悪く、ヤニ入りはんだを使うとしても、別途電気・電子部品用のフラックスを使うことをおすすめします。
※はんだ付け後は、アルコールやフラックスリムーバーで洗浄します。
写真は、はんだの拡がりが悪かったため赤目という状態になっています。ランドの銅部分が一部見えています。
こういう場合は、フラックスを塗布することで解消できます。
金属関連の場合
針金や金属同士のはんだ付けは、必ず金属加工用のフラックスを塗布します。金属用のはんだには、フラックス(ヤニ)が入っていない場合が多く、金属は新品であっても表面に油やサビがあります。それをサンドペーパーなどで取り除き、更に金属加工用のフラックスを塗布します。
※金属用のフラックスは酸性が強いので、はんだ付け後は水やアルコールなどで必ず洗浄します。
Step2
フラックスの役目
- 清浄化作用
- ランド表面の異物や酸化膜を取り除きます。
- 酸化防止作用
- 接合部の酸化を防止します。
- 表面張力低下作用
- 溶けたはんだは、本来丸くなろうとする働きがあります。それを抑えます。
Step 3
フラックスの種類
電気・電子部品用
電線・スイッチなどの一般電気部品や基板などに
※FS200-01:鉛フリーにも対応
品番:FS211-81
金属加工用
ブリキ・トタン・真鍮・銅などに
※FS120-01:ペースト状のため液だれしません。
ステンレス用
ステンレス・クローム鉄・真鍮鋳物・砲金などに